日本最古の温泉とも言われる「道後温泉」。 愛媛県松山市にあるこの温泉地は、3000年の歴史を持ち、万葉集や夏目漱石の『坊っちゃん』にも登場する文化の香り高い場所です。 シンボルである「道後温泉本館」は、明治27年に建てられた木造の公共浴場で、国の重要文化財にも指定されています。 その堂々とした佇まいと、和の趣あふれる町並みは、訪れる人々にどこか懐かしく、温かな時間を届けてくれます。 温泉街には、足湯やグルメ、アート作品なども点在し、滞在の楽しみ方は多彩。 昼と夜とで異なる表情を見せる道後の風景を、どうぞゆっくりご覧ください。 ⸻ 所在地：愛媛県松山市道後湯之町 泉質：アルカリ性単純温泉（刺激が少なくやさしい湯） ゆかりの人物：聖徳太子、夏目漱石

松山市浄瑠璃町に佇む「浄瑠璃寺（じょうるりじ）」は、四国八十八ヶ所霊場のうち第46番札所にあたる、真言宗の古刹です。 山号は医王山（いおうざん）、本尊は薬師如来。 その名のとおり、病を癒す仏・薬師如来を祀る寺として、古くから多くの巡礼者や地域の人々に信仰されてきました。 本堂の静けさ、境内に流れる清らかな空気、周囲に広がる田園風景―― 訪れる人の心と体を、そっと整えてくれるような、やすらぎの時間がここにはあります。 霊場巡りの途中に立ち寄るのはもちろん、 静かな時間を求めて訪ねるにもふさわしい場所です。 ⸻ 所在地：愛媛県松山市浄瑠璃町282 宗派：真言宗豊山派 ご本尊：薬師如来 四国八十八ヶ所霊場：第46番札所 アクセス：松山市中心部から車で約30分

愛媛県松山市高浜町。 そこに広がるのは、自然が長い年月をかけて生み出した「白石ノ鼻の巨石群」。 海辺に立ち並ぶ巨大な石々は、まるで大地の記憶を語るように静かに佇み、訪れる人を幻想的な世界へと誘います。 そのすぐそばにひっそりと鎮座するのが「龍神社（りゅうじんじゃ）」。 海の守り神として地元の人々に古くから信仰されてきた小さな社（やしろ）で、漁の安全や雨乞いなど、自然とともに暮らしてきた人々の祈りが今も息づいています。 巨石群とともに、この場所全体が特別な“気”に包まれているような、神秘的な空気を感じるスポットです。 場所：愛媛県松山市高浜町 白石ノ鼻 アクセス：伊予鉄「高浜駅」から徒歩約10分 映えスポット：日の入りや曇天時もおすすめ

松山市東部・桑原地区にある「淡路ヶ峠（あわじがとうげ）」は、標高273メートルの静かな峠道です。市街地からほど近く、気軽に足を運べる自然スポットとして、地元の人々に親しまれています。 沿道には山桜や新緑、ススキなどが季節ごとに姿を変え、歩くたびに違った表情を見せてくれます。ゆるやかな散策路は地域住民の手で整備されており、登山初心者やご年配の方でも安心して歩くことができます。 峠の頂からは松山の町並みを見渡せる小さな展望が開け、日々の喧騒を離れて、静かな時間を過ごすのにぴったりの場所です。 ⸻ 所在地：愛媛県松山市桑原 アクセス：松山市中心部から車で約20分 おすすめシーズン：春（山桜）、秋（ススキ）